この記事では、メジャーリーグの強いチームランキングを紹介しています。
「強いチーム」を紹介していくにあたり、最初にそもそものメジャーリーグの仕組みをおさらいした上で昨年のチーム成績、個人成績を振り返ります。その後、統計分析を用いた2025年のチーム成績予想をチェックし、現時点(2025年開幕前)でのメジャーリーグの最強チームを決めたいと思います。
また歴代で最強のチームや、これまでにワールドシリーズ制覇の経験がないチームなども合わせて紹介していきます。
メジャーリーグの仕組み
メジャーリーグ(MLB)は、アメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)の2つのリーグで構成されています。各リーグは東地区、中地区、西地区の3地区に分かれており、合計30チームが所属しています。レギュラーシーズンでは162試合を戦い、その後ポストシーズン(プレーオフ)を経てワールドシリーズへと進みます。
ポストシーズンに出場できるのは各地区で優勝した6チームに加え、勝率上位のチームが6チームで合計12チームとなります。ポストシーズンについては下記の記事で詳しく説明しています。
大リーグの2024年シーズンの順位(成績)
メジャーリーグの強いチームランキングを知るために、まずは昨年(2024年)の成績をチェックしてみましょう。

地区優勝チーム
- アメリカンリーグ 東地区:ニューヨーク・ヤンキース
- アメリカンリーグ 中地区:クリーブランド・ガーディアンズ
- アメリカンリーグ 西地区:ヒューストン・アストロズ
- ナショナルリーグ 東地区:フィラデルフィア・フィリーズ
- ナショナルリーグ 中地区:ミルウォーキー・ブルワーズ
- ナショナルリーグ 西地区:ロサンゼルス・ドジャース
ワイルドカードチーム順位
- アメリカンリーグ 1位:ボルチモア・オリオールズ
- アメリカンリーグ 2位:カンザスシティ・ロイヤルズ
- アメリカンリーグ 3位:デトロイト・タイガース
- ナショナルリーグ 1位:サンディエゴ・パドレス
- ナショナルリーグ 2位:アトランタ・ブレーブス
- ナショナルリーグ 3位:ニューヨーク・メッツ
ポストシーズンの結果

2024年はロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズを制覇し世界一となりました。
メジャーリーグの選手ランキング(個人成績・タイトル)
昨シーズン(2024年)のチーム成績をチェックしたところで、次は選手個人の成績をみていきます。
まずは2024年のタイトルからみていきましょう。
2024年メジャーリーグの個人タイトル一覧
アメリカンリーグ 選手名(チーム) | 成績 | ナショナルリーグ 選手名(チーム) | 成績 | |
首位打者 | ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ) | .332 | ルイス・アラエス(パドレス) | .314 |
本塁打王 | アーロン・ジャッジ(ヤンキース) | 58 | 大谷翔平(ドジャース) | 54 |
打点王 | アーロン・ジャッジ(ヤンキース) | 144 | 大谷翔平(ドジャース) | 130 |
最多安打 | ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ) | 211 | ルイス・アラエス(パドレス) | 200 |
盗塁王 | ホセ・カバジェロ(レイズ) | 44 | エリー・デラクルーズ(レッズ) | 67 |
最高出塁率 | アーロン・ジャッジ(ヤンキース) | .458 | 大谷翔平(ドジャース) | .390 |
防御率 | タリック・スクーバル(タイガース) | 2.39 | クリス・セール(ブレーブス) | .238 |
最多勝 | タリック・スクーバル(タイガース) | 18 | クリス・セール(ブレーブス) | 18 |
最多奪三振 | タリック・スクーバル(タイガース) | 228 | クリス・セール(ブレーブス) | 225 |
セーブ王 | エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ) | 47 | ライアン・ヘルズリー(カージナルス) | 49 |
最高勝率 | タリック・スクーバル(タイガース) | .818 | クリス・セール(ブレーブス) | .857 |
サイヤング賞 | タリック・スクーバル(タイガース) | クリス・セール(ブレーブス) | ||
MVP | アーロン・ジャッジ(ヤンキース) | 大谷翔平(ドジャース) |
MLBネットワークによる選手ランキング
次にメジャーリーグ公式のメディア「MLBネットワーク」が毎年公開している選手ランキングをみていきましょう。データは2025年シーズン開幕前のものです。
- 1位 大谷翔平(ドジャース)
- 2位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
- 3位 ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
- 4位 フアン・ソト(メッツ)
- 5位 ムーキー・ベッツ(ドジャース)
- 6位 フランシスコ・リンドーア(メッツ)
- 7位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ)
- 8位 フレディ・フリーマン(ドジャース)
- 9位 ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)
- 10位 ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)
- 11位 タリク・スクーバル(タイガース)
- 12位 ブライス・ハーパー(フィリーズ)
- 13位 ウラジミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
- 14位 カイル・タッカー(カブス)
- 15位 ポール・スキーネス(パイレーツ)
- 16位 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
- 17位 コーリー・シーガー(レンジャーズ)
- 18位 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)
- 19位 ザック・ウィーラー(フィリーズ)
- 20位 クリス・セール(ブレーブス)
- 21位 ラファエル・デバース(レッドソックス)
- 22位 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
- 23位 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
- 24位 ジャクソン・メリル(パドレス)
- 25位 コービン・バーンズ(ダイヤモンドバックス)
- 26位 ゲリット・コール(ヤンキース)
- 27位 ジャレン・デュラン(レッドソックス)
- 28位 ウィリアム・コントレラス(ブリュワーズ)
- 29位 マニー・マチャド(パドレス)
- 30位 ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
- 31位 エリー・デラクルーズ(レッズ)
- 32位 コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)
- 33位 オースティン・ライリー(ブレーブス)
- 34位 マット・オルソン(ブレーブス)
- 35位 トレイ・ターナー(フィリーズ)
- 36位 ブレイク・スネル(ドジャース)
- 37位 アレックス・ブレグマン(レッドソックス)
- 38位 マット・チャップマン(ジャイアンツ)
- 39位 マイク・トラウト(エンゼルス)
- 40位 ジャクソン・チューリオ(ブリュワーズ)
- 41位 ウィリー・アダメス(ジャイアンツ)
- 42位 カルロス・コレア(ツインズ)
- 43位 コール・レイガンズ(ロイヤルズ)
- 44位 マックス・フリード(ヤンキース)
- 45位 フランバー・バルデス(アストロズ)
- 46位 ブレント・ルーカー(アスレチックス)
- 47位 マーセル・オズナ(ブレーブス)
- 48位 クリスチャン・ウォーカー(アストロズ)
- 49位 ピート・アロンソ(メッツ)
- 50位 ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)
- 51位 ローガン・ギルバート(マリナーズ)
- 52位 テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)
- 53位 アンソニー・サンタンデール(ブルージェイズ)
- 54位 ライリー・グリーン(タイガース)
- 55位 ディラン・シース(パドレス)
- 56位 ギャレット・クローシェ(レッドソックス)
- 57位 エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)
- 58位 アドリー・ラッチマン(オリオールズ)
- 59位 カル・ローリー(マリナーズ)
- 60位 ウィル・スミス(ドジャース)
- 61位 クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
- 62位 マーカス・セミエン(レンジャーズ)
- 63位 山本由伸(ドジャース)
- 64位 今永昇太(カブス)
- 65位 カイル・シュワーバー(フィリーズ)
- 66位 スティーブン・クワン(ガーディアンズ)
- 67位 マイケル・ハリス2世(ブレーブス)
- 68位 バイロン・バクストン(ツインズ)
- 69位 マイケル・キング(パドレス)
- 70位 ハンター・グリーン(レッズ)
- 71位 タイラー・グラスナウ(ドジャース)
- 72位 コディ・ベリンジャー(ヤンキース)
- 73位 鈴木誠也(カブス)
- 74位 セス・ルーゴ(ロイヤルズ)
- 75位 ジョージ・カービー(マリナーズ)
- 76位 ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)
- 77位 デビン・ウィリアムス(ヤンキース)
- 78位 メイソン・ミラー(アスレチックス)
- 79位 サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
- 80位 J・T・リアルミュート(フィリーズ)
- 81位 マーク・ビエントス(メッツ)
- 82位 ロイス・ルイス(ツインズ)
- 83位 ルイス・アライズ(パドレス)
- 84位 ジュリクソン・プロファー(ブレーブス)
- 85位 イサーク・パレイデス(アストロズ)
- 86位 ウィルソン・コントレラス(カージナルス)
- 87位 ブライス・ミラー(マリナーズ)
- 88位 ジャスティン・スティール(カブス)
- 89位 ケリー・カーペンター(タイガース)
- 90位 ローレンス・バトラー(アスレチックス)
- 91位 ブランドン・ニモ(メッツ)
- 92位 イアン・ハップ(カブス)
- 93位 ダンズビー・スワンソン(カブス)
- 94位 メイソン・ウィン(カージナルス)
- 95位 ノーラン・アレナド(カージナルス)
- 96位 ポール・ゴールドシュミット(ヤンキース)
- 97位 ワイアット・ラングフォード(レンジャーズ)
- 98位 ジェームス・ウッド(ナショナルズ)
- 99位 ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)
- 100位 佐々木朗希(ドジャース)
チームごと有力選手数ランキング
チームごとのランクイン人数を多い順に並べてみます。
- 1位 ドジャース: 8名 (大谷、ベッツ、フリーマン、スネル、ヘルナンデス、スミス、山本、グラスナウ、佐々木)
- 2位 ブレーブス: 6名 (アクーニャJr.、セール、ライリー、オルソン、オズナ、ハリス2世、プロファー)
- 2位 ヤンキース: 6名 (ジャッジ、コール、フリード、ベリンジャー、ウィリアムス、ゴールドシュミット)
- 2位 パドレス: 6名 (タティスJr.、メリル、マチャド、シース、キング、アライズ)
- 2位 カブス: 6名 (タッカー、今永、鈴木、スティール、ハップ、スワンソン)
- 6位 メッツ: 5名 (ソト、リンドーア、アロンソ、ビエントス、ニモ)
- 6位 マリナーズ: 5名 (ロドリゲス、ギルバート、ローリー、カービー、ミラー)
- 6位 アストロズ: 5名 (アルバレス、アルトゥーベ、バルデス、ウォーカー、パレイデス)
- 9位 フィリーズ: 4名 (ハーパー、ウィーラー、ターナー、シュワーバー、リアルミュート)
- 9位 ダイヤモンドバックス: 4名 (マルテ、バーンズ、キャロル、ギャレン)
- 9位 レンジャーズ: 4名 (シーガー、セミエン、ラングフォード、デグロム)
- 9位 ロイヤルズ: 4名 (ウィットJr.、レイガンズ、ルーゴ、ペレス)
- 9位 レッドソックス: 4名 (デバース、デュラン、ブレグマン、クローシェ)
- 14位 ブリュワーズ: 3名 (W.コントレラス、チューリオ、イェリッチ)
- 14位 ガーディアンズ: 3名 (ラミレス、クラセ、クワン)
- 14位 タイガース: 3名 (スクーバル、グリーン、カーペンター)
- 14位 ジャイアンツ: 3名 (チャップマン、アダメス、ウェブ)
- 14位 カージナルス: 3名 (W.コントレラス、ウィン、アレナド)
- 14位 ツインズ: 3名 (コレア、バクストン、ルイス)
- 14位 アスレチックス: 3名 (ルーカー、ミラー、バトラー)
- 21位 ブルージェイズ: 2名 (ゲレーロJr.、サンタンデール)
- 21位 オリオールズ: 2名 (ヘンダーソン、ラッチマン)
- 21位 レッズ: 2名 (デラクルーズ、グリーン)
- 24位 エンゼルス: 1名 (トラウト)
- 24位 ナショナルズ: 1名 (ウッド)
個人成績や選手ランキングをチェックしましたが、ロサンゼルス・ドジャースが多くの有力選手を抱えていることがわかります。
【2025年版】メジャーリーグの強いチームランキング | 1番強いチームは?
ここまで昨年(2024年)のチーム成績と選手個人の成績をチェックしてきました。
最後に、参考情報としてチェックしておきたいのはFangraphsの順位予想です。
Fangraphsは専門家やシンクタンクと提携しメジャーリーグの統計データや分析記事を提供しているFangraphs社のサイトであり、このサイト内にチームの予想順位が掲載されています。Fangraphsは高度な統計を使った順位予想が特徴で、多くの専門家が利用しています。
下記は2025年シーズン開幕前の予想勝率ランキングTOP5です。
1位:ロサンゼルス・ドジャース (予想勝率.594、96勝66敗)
ランキング1位はロサンゼルス・ドジャースでした。
主な理由としては、世界一に輝いた昨季から主力の流出が少なく、なおかつブレイク・スネルや佐々木朗希投手、タナー・スコット、カービー・イエーツ、マイケル・コンフォート、キム・ヘソンなど新戦力も充実していることが挙げられます。
また同地区のチームがドジャースと比較して補強に積極でないこともあり、今年も高い勝率が見込まれています。
2位:アトランタ・ブレーブス (予想勝率.574、93勝69敗)
2位は直近10年で6回の地区優勝を果たし、2021年には世界一に輝いているアトランタ・ブレーブスです。
昨年も前評判は高かったのですが、ロナルド・アクーニャJrやオジー・アルビーズなど、主力選手がケガでメンバーが揃わない期間が長く、苦しいシーズンを送りました。そんな中でもポストシーズンに進出しているところをみると、やはりチーム全体の力は高いと言えるでしょう。
2025年シーズンは外野手のジュリクソン・プロファーを獲得しましたが、エースのマックス・フリードや長年ローテーションを守り続けてきたチャーリー・モートンが退団し、先発陣に不安が残ります。
3位:ニューヨーク・ヤンキース (予想勝率.540、87勝75敗)
3位はニューヨーク・ヤンキースです。昨シーズン(2024年)は世界一まであと一歩のところでドジャースに敗れました。
2025年シーズンは、主軸のフアン・ソトやクローザーのクレイ・ホームズなど多くの主力が抜けた一方で、「エアベンダー」という魔球を操るリリーバーのデビン・ウィリアムズ、ブレーブスのエース、マックス・フリード、MVP受賞経験のあるポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャーらを獲得し世界一を目指します。
4位:フィラデルフィア・フィリーズ (予想勝率.539、87勝75敗)
直近3年連続でポストシーズンに進出しているフィラデルフィア・フィリーズが4位でした。
投手ではザック・ウィーラーとアーロン・ノラのWエース、野手ではブライス・ハーパーやトレー・ターナーなど、MLBを代表する選手が中心となり、投打のバランスが非常に良いチームです。
5位:ニューヨーク・メッツ (予想勝率.536、87勝75敗)
5位はニューヨーク・メッツです。
MVP候補のフアン・ソトをFAで獲得し、主砲のピート・アロンソの引き止めに成功するなど、強力打線を形成しています。投手ではエースの千賀滉大投手を中心に中堅〜ベテラン投手で運用する方針のようです。
ここまで昨季の成績や個人成績、またFangraphsの順位予想をみてきましたが、やはり総合的にみて現在メジャーリーグで1番強いチームはロサンゼルス・ドジャースだと言えます。
世界一強い野球チームは?【ロサンゼルス・ドジャース】
世界の野球界には、国際レベルとプロリーグレベルで異なる「最強チーム」が存在します。
国際レベルでは、日本が世界のトップに立っています。WBSC世界ランキングで1位を獲得し、2023年のWBCでも侍ジャパンが優勝を果たしました。このランキングは、トップレベルから少年野球まで、各世代の成績を総合的に評価しています。
一方、プロリーグとしては、メジャーリーグ(MLB)が世界最高峰として認められています。世界中から優秀な選手が集まり、大谷翔平選手や山本由伸投手など、日本のトップ選手も挑戦の場として選んでいます。
MLBの中で最も強いチームは、ロサンゼルス・ドジャースです。2024年にワールドシリーズを制覇し、過去10年間で9回の地区優勝、2度の世界一という輝かしい実績を持っています。MVPクラスの選手と有望な若手を効果的に起用する運営力も、このチームの強さを支えています。
MLBで歴代最強のチームは?
MLBの歴代最強チームを1つに絞ることは非常に難しいです。というのも、時代ごとに投手のマウンドの高さやボールの仕様、球場の広さ、シーズンの試合数など、野球を取り巻く環境が大きく異なるため、単純に比較はできません。
そのため、レギュラーシーズンの勝利数や勝率、ポストシーズンでの成績、さらにはチーム内の選手個々の記録といった複数の要素を総合的に考慮し、2つのチームを選びました。
1998年 ニューヨーク・ヤンキース
ジョー・トーレ監督率いるヤンキースは、レギュラーシーズン114勝48敗という驚異的な成績を収め、ポストシーズンでの勝利を含めると125勝を達成しました。デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、アンディ・ペティット、マリアノ・リベラからなる「コア・フォー」を中心に、圧倒的な強さを見せ、ワールドシリーズではサンディエゴ・パドレスを4勝0敗で下して世界一に輝いています。
2001年 シアトル・マリナーズ
この年のマリナーズは116勝46敗という歴代最多勝利タイ記録を樹立しました。新人のイチロー選手が242安打を放ち、MVPとルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)の両賞を獲得する活躍を見せました。しかし、レギュラーシーズンでの圧倒的な成績とは対照的に、アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズでヤンキースに1勝4敗で敗れ、ワールドシリーズ進出は果たせませんでした。
MLBで優勝したことがないチームは?
2025年現在、ワールドシリーズ優勝経験のないチームは下記の5チームです。
シアトル・マリナーズ (1977年創設)
このリストの中では唯一ワールドシリーズ出場経験がない球団です。
同地区にヒューストン・アストロズやテキサス・レンジャーズといった競合がおり、イチロー選手を擁した2001年以来地区優勝もできていません。
タンパベイ・レイズ (1998年創設)
1998年創設と新しいチームであり、また球団の選手補強にかけられる予算が少ない、いわゆるスモールマーケットチームです。
レイズは、選手を育てる力や監督の采配のうまさに加え、フロントオフィス(球団経営陣)が優秀で、トレードやFA市場での動きがとても上手です。そのため、予算が少ないながらも効率的な運営を行い、その結果として2008年と2020年の2回、ワールドシリーズに進出しました。
コロラド・ロッキーズ (1993年創設)
2007年にワールドシリーズに出場しています。
標高の高い本拠地クアーズ・フィールドの特殊な環境からくる投手陣の育成と補強の難しさ、またフロントの運営戦略の問題を抱えています。
また、ロサンゼルス・ドジャースやサンディエゴ・パドレス、サンフランシスコ・ジャイアンツといった強豪チームが揃うナ・リーグ西地区に所属していることから、上位浮上が難しい球団です。
ミルウォーキー・ブルワーズ (1969年創設)
近年地区優勝やポストシーズンの常連となっているブルワーズも、ワールドシリーズ制覇は達成できていません。
1982年にワールドシリーズ出場しています。
サンディエゴ・パドレス (1969年創設)
パドレスは1984年、1998年の2回ワールドシリーズ出場経験があります。
最近では多くのスター選手が所属する強豪チームとなっていますが、同地区にロサンゼルス・ドジャースやサンフランシスコ・ジャイアンツといったライバルがおり、2006年以降地区優勝ができていません。
まとめ:ドジャースに対抗するチームは出てくるか
この記事では「メジャーリーグの強いチームランキング」を知るために、昨年(2024年)のチーム成績、個人成績、統計分析をチェックしていきました。その結果、メジャーリーグで現在一番強いチームはロサンゼルス・ドジャースとなりました。
ただ、メジャーリーグは選手の移籍が活発なため、短期間の間に勢力図が変わることもあります。ぜひ2025年もメジャーリーグを追っていきましょう。