現在のメジャーリーグの球団数は30【チーム一覧とその変遷】

メジャーリーグ 球団 数 MLB情報
筆者

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この記事ではメジャーリーグの球団の数について解説していきます。

はじめにメジャーリーグの仕組み(地区や下部組織など)について解説した後、チーム数の一覧をお見せします。その後メジャーリーグのチーム数の変遷などを説明します。

この記事のポイント
  • メジャーリーグの地区(ア・リーグとナ・リーグ)の仕組み
  • メジャーリーグの組織図(マイナーリーグ)
  • MLBのチーム数は30
  • メジャーリーグ全30チームの本拠地一覧(地図)
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メジャーリーグの地区の仕組み|ア・リーグとナ・リーグとは

メジャーリーグ 2024年シーズン 順位表
2024年シーズンの順位表

メジャーリーグは、アメリカンリーグ(AL)とナショナルリーグ(NL)の2つのリーグで構成されています。各リーグは東地区、中地区、西地区の3地区に分かれており、各地区に5チームずつ所属しています。

メジャーリーグの組織図|マイナーリーグはいくつある?

メジャーリーグ 組織図
メジャーリーグの組織図

ここではメジャーリーグの組織図について説明します。

メジャーリーグにはマイナーリーグと呼ばれる下部組織があります。上からトリプルエー(AAA)、ダブルエー(AA)、ハイエー(A+)、A(シングルエー)、ROK(ルーキーリーグ、コンプレックスリーグ)の5つです。日本のプロ野球の二軍や三軍と似ていますね。

また、メジャーリーグ契約をしている40人の中でもアクティブ・ロスターと言われるベンチ入り枠が26人あり、この26人の枠に入らなければメジャーリーグの試合に入ることはできません。

2025年版|メジャーリーグ全30チームの本拠地一覧の地図

メジャーリーグ 本拠地 地図
メジャーリーグ全30チームの本拠地一覧の地図

メジャーリーグ全30チームの本拠地をまとめた地図を作成しました。

MLBのチーム数の推移・変遷|30チームになったのは1998年

現在のメジャーリーグの30チーム体制は1998年に確立されました。主な変遷は以下の通りです。

  • 初期(8チーム):ナショナル・リーグ設立(当時はアメリカン・リーグはなく1リーグ制だった)
  • 1901年(16チーム):アメリカン・リーグが設立され、各リーグ8チームずつの2リーグ制に
  • 1969年(24チーム):1961〜1969年の間の大規模なリーグ拡張により、各リーグ12チームずつに。各リーグ東西2地区制を導入
  • 1977年(26チーム):アメリカン・リーグに2球団が加わった
  • 1993年(28チーム):ナショナル・リーグに2球団が加わった
  • 1994年(28チーム):各リーグ東中西3地区制を導入
  • 1998年(30チーム):両リーグに1球団ずつが加わり現在の30球団に

メジャーリーグの金持ち球団ランキング|1位はニューヨーク・メッツ

お金持ちのMLB球団を知るために、球団資産価値ランキングと総年俸ランキングをみていきます。ランキング内の金額は1ドル=150円で換算、小数点以下は四捨五入しています。

球団資産価値ランキング(Forbes社)

このランキングはForbesが出している2024年版の球団資産価値ランキングです。

「球団資産価値」とは各チームの将来的な経済性に基づく企業価値を計算したものです。ざっくりした言い方をすると「今いくら出せばこの球団を買えるのか」ということです。

  • 1位 ニューヨーク・ヤンキース: 75億5,000万ドル(約1兆1,325億円)
  • 2位 ロサンゼルス・ドジャース: 54億5,000万ドル(約8,175億円)
  • 3位 ボストン・レッドソックス: 45億ドル(約6,750億円)
  • 4位 シカゴ・カブス: 42億2,000万ドル(約6,330億円)
  • 5位 サンフランシスコ・ジャイアンツ: 38億ドル(約5,700億円)
  • 6位 ニューヨーク・メッツ: 30億ドル(約4,500億円)
  • 7位 フィラデルフィア・フィリーズ: 29億2,000万ドル(約4,380億円)
  • 8位 アトランタ・ブレーブス: 28億ドル(約4,200億円)
  • 9位 ロサンゼルス・エンゼルス: 27億ドル(約4,050億円)
  • 10位 セントルイス・カージナルス: 25億5,000万ドル(約3,825億円)
  • 11位 ヒューストン・アストロズ: 24億2,000万ドル(約3,630億円)
  • 12位 テキサス・レンジャーズ: 24億ドル(約3,600億円)
  • 13位 シアトル・マリナーズ: 22億ドル(約3,300億円)
  • 14位 トロント・ブルージェイズ: 21億ドル(約3,150億円)
  • 15位 シカゴ・ホワイトソックス: 20億5,000万ドル(約3,075億円)
  • 16位 ワシントン・ナショナルズ: 20億ドル(約3,000億円)
  • 17位 サンディエゴ・パドレス: 17億8,000万ドル(約2,670億円)
  • 18位 ボルチモア・オリオールズ: 17億3,000万ドル(約2,595億円)
  • 19位 ミルウォーキー・ブルワーズ: 16億ドル(約2,400億円)
  • 20位 コロラド・ロッキーズ: 14億8,000万ドル(約2,220億円)
  • 21位 ミネソタ・ツインズ: 14億6,000万ドル(約2,190億円)
  • 22位 デトロイト・タイガース: 14億5,000万ドル(約2,175億円)
  • 23位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス: 14億3,000万ドル(約2,145億円)
  • 24位 クリーブランド・ガーディアンズ: 13億5,000万ドル(約2,025億円)
  • 25位 ピッツバーグ・パイレーツ: 13億2,000万ドル(約1,980億円)
  • 26位 シンシナティ・レッズ: 12億6,000万ドル(約1,890億円)
  • 27位 タンパベイ・レイズ: 12億5,000万ドル(約1,875億円)
  • 28位 カンザスシティ・ロイヤルズ: 12億3,000万ドル(約1,845億円)
  • 29位 オークランド・アスレチックス: 12億ドル(約1,800億円)
  • 30位 マイアミ・マーリンズ: 10億ドル(約1,500億円)

総年俸ランキング(Spotrac社)

次に2024年のSpotracによるMLBのチームごとの総年俸ランキングを見ていきます。

先ほどの球団資産価値は球団(会社)全体の価値を表しているのに対し、総年俸は「選手にいくらお金を出しているのか」を表しています。

  • 1位 ニューヨーク・メッツ: 約315億ドル (約472億円)
  • 2位 ニューヨーク・ヤンキース: 約309億ドル (約463億円)
  • 3位 ヒューストン・アストロズ: 約251億ドル (約377億円)
  • 4位 フィラデルフィア・フィリーズ: 約246億ドル (約369億円)
  • 5位 ロサンゼルス・ドジャース: 約240億ドル (約360億円)
  • 6位 アトランタ・ブレーブス: 約236億ドル (約355億円)
  • 7位 シカゴ・カブス: 約230億ドル (約344億円)
  • 8位 テキサス・レンジャーズ: 約226億ドル (約338億円)
  • 9位 トロント・ブルージェイズ: 約218億ドル (約328億円)
  • 10位 サンフランシスコ・ジャイアンツ: 約202億ドル (約303億円)
  • 11位 ボストン・レッドソックス: 約189億ドル (約283億円)
  • 12位 セントルイス・カージナルス: 約176億ドル (約264億円)
  • 13位 アリゾナ・ダイヤモンドバックス: 約173億ドル (約259億円)
  • 14位 ロサンゼルス・エンゼルス: 約172億ドル (約258億円)
  • 15位 サンディエゴ・パドレス: 約171億ドル (約256億円)
  • 16位 シアトル・マリナーズ: 約148億ドル (約222億円)
  • 17位 コロラド・ロッキーズ: 約146億ドル (約219億円)
  • 18位 シカゴ・ホワイトソックス: 約132億ドル (約199億円)
  • 19位 ミネソタ・ツインズ: 約129億ドル (約194億円)
  • 20位 カンザスシティ・ロイヤルズ: 約123億ドル (約184億円)
  • 21位 ミルウォーキー・ブルワーズ: 約114億ドル (約171億円)
  • 22位 ボルチモア・オリオールズ: 約109億ドル (約164億円)
  • 23位 クリーブランド・ガーディアンズ: 約105億ドル (約158億円)
  • 24位 ワシントン・ナショナルズ: 約104億ドル (約156億円)
  • 25位 シンシナティ・レッズ: 約100億ドル (約150億円)
  • 26位 デトロイト・タイガース: 約97億ドル (約145億円)
  • 27位 マイアミ・マーリンズ: 約97億ドル (約145億円)
  • 28位 タンパベイ・レイズ: 約90億ドル (約135億円)
  • 29位 ピッツバーグ・パイレーツ: 約84億ドル (約126億円)
  • 30位 オークランド・アスレチックス: 約62億ドル (約93億円)

結果として、球団資産価値としてはニューヨーク・ヤンキース、総年俸で見るとニューヨーク・メッツが1位となりました。

一般的な野球ファンの間でお金持ち球団と言うと「選手にたくさんお金を使う球団」を指す場合が多いことを考えると、現在はニューヨーク・メッツが一番のお金持ち球団ということになります。

ニューヨーク・メッツがお金持ち球団になった理由ですが、2020年にヘッジファンド「Point72 Asset Management」創設者のスティーブ・コーエンがチームを買収したことにあります。彼はMLBのオーナーの中で最も裕福な人物であり、またチーム強化にかなり前向きなことから、有力選手獲得のために巨額の出資をしています。

メジャーリーグ最強チームランキング|1位はドジャース

最後に現在のメジャーリーグ最強チームランキングをご紹介したいと思います。

このランキングはFangraphsが公開している2025年シーズン開幕前の予想勝率ランキングTOP5です。

Fangraphsは専門家やシンクタンクと提携しメジャーリーグの統計データや分析記事を提供しているFangraphs社のサイトであり、このサイト内にチームの予想順位が掲載されています。Fangraphsは高度な統計を使った順位予想が特徴で、多くの専門家が利用しています。

1位:ロサンゼルス・ドジャース (予想勝率.594、96勝66敗)

ランキング1位はロサンゼルス・ドジャースでした。

主な理由としては、世界一に輝いた昨季から主力の流出が少なく、なおかつブレイク・スネルや佐々木朗希投手、タナー・スコット、カービー・イエーツ、マイケル・コンフォート、キム・ヘソンなど新戦力も充実していることが挙げられます。

また同地区のチームがドジャースと比較して補強に積極でないこともあり、今年も高い勝率が見込まれています。

2位:アトランタ・ブレーブス (予想勝率.574、93勝69敗)

2位は直近10年で6回の地区優勝を果たし、2021年には世界一に輝いているアトランタ・ブレーブスです。

昨年も前評判は高かったのですが、ロナルド・アクーニャJrやオジー・アルビーズなど、主力選手がケガでメンバーが揃わない期間が長く、苦しいシーズンを送りました。そんな中でもポストシーズンに進出しているところをみると、やはりチーム全体の力は高いと言えるでしょう。

2025年シーズンは外野手のジュリクソン・プロファーを獲得しましたが、エースのマックス・フリードや長年ローテーションを守り続けてきたチャーリー・モートンが退団し、先発陣に不安が残ります。

3位:ニューヨーク・ヤンキース (予想勝率.540、87勝75敗)

3位はニューヨーク・ヤンキースです。昨シーズン(2024年)は世界一まであと一歩のところでドジャースに敗れました。

2025年シーズンは、主軸のフアン・ソトやクローザーのクレイ・ホームズなど多くの主力が抜けた一方で、「エアベンダー」という魔球を操るリリーバーのデビン・ウィリアムズ、ブレーブスのエース、マックス・フリード、MVP受賞経験のあるポール・ゴールドシュミット、コディ・ベリンジャーらを獲得し世界一を目指します。

4位:フィラデルフィア・フィリーズ (予想勝率.539、87勝75敗)

直近3年連続でポストシーズンに進出しているフィラデルフィア・フィリーズが4位でした。

投手ではザック・ウィーラーとアーロン・ノラのWエース、野手ではブライス・ハーパーやトレー・ターナーなど、MLBを代表する選手が中心となり、投打のバランスが非常に良いチームです。

5位:ニューヨーク・メッツ (予想勝率.536、87勝75敗)

5位はニューヨーク・メッツです。

MVP候補のフアン・ソトをFAで獲得し、主砲のピート・アロンソの引き止めに成功するなど、強力打線を形成しています。投手ではエースの千賀滉大投手を中心に中堅〜ベテラン投手で運用する方針のようです。

下記の記事で、個人タイトルや選手ランキングを含めた「メジャーリーグの強いチームランキング」をより詳しく取り上げていますのでチェックしてみてください。

まとめ|仕組みやチームを理解すればメジャーリーグをもっと楽しめる

この記事ではメジャーリーグのチームの数について解説しました。

リーグの仕組みやチームについて詳しくなると、メジャーリーグをもっと楽しめます。

このサイトではメジャーリーグについて色々解説していますのでぜひチェックしてみてください。

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