MLBのカンザスシティ・ロイヤルズの若きスター、ボビー・ウィットJr.をご紹介します。
ボビー・ウィットJrを3行でまとめると
- 2024年にトリプルスリーを達成し、首位打者、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞を受賞した5ツールプレイヤー
- 第5回WBCアメリカ代表
- 父と義理の兄弟3人が元メジャーリーガー
プロフィール
生年月日:2000年6月14日
出身:テキサス州コリービル
家族:父はMLBで142勝を挙げたボビー・ウィットSr.
元メジャーリーガーの父とは現在代理人として契約しています。
義理の兄弟にもメジャーリーガーがいて、埼玉西武ライオンズに所属していたザック・ニールやオリックスバファローズに所属していたコーディ・トーマスがいます。
2019年のMLBドラフト全体2位指名を受け、779万ドル(約12億円)の契約金でプロ入りしました。
野球一家で育ったエリート選手といったところでしょうか。
ボビー・ウィットJr.の成績と記録|2024年トリプルスリー達成
2022年:150試合 打率.254 20本塁打 80打点 30盗塁 OPS.722(MLB史上初のショートストップとして30本塁打30盗塁達成)
2023年:158試合 打率.276 30本塁打 96打点 49盗塁 OPS.814
2024年:161試合 打率.332 32本塁打 109打点 31盗塁 OPS.977(首位打者、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞)
2023年に開催された第5回WBCアメリカ代表のアメリカ代表に選出されています。
ボビー・ウィットJr.の強み|打撃・守備・走塁の5ツールプレイヤー
スピード、パワー、守備力を兼ね備えた「5ツールプレイヤー」として知られています。基本的にはショートですが、サードもこなせる守備の器用さも持ち合わせています。
2024年のデータを元に各項目の特徴を解説していきます。
打撃
- 平均打球速度:92.7マイル(MLB全体16位)
- バレル率(打球速度と打球角度が理想的な範囲に入った割合のこと):14.3%
広角にバレルゾーンに入った打球を飛ばすことで長打を量産します。
守備
- Outs Above Average (OAA、どれだけアウトを多く取れたかを示す指標):+16
- Range Runs(守備範囲を示す指標):+12
脚力を生かした広い守備範囲と正確な送球で安定した守備を見せています。
走塁
- スプリントスピード:秒速30.5フィート(2022年〜2024年の3年連続MLB1位)
3年連続MLB1位の総力がボビー・ウィットJr.の一番の特徴です。
ボビー・ウィットJr.の契約・年俸情報|11年の大型契約
ドラフト時契約金
2019年のMLBドラフト全体2位指名でした。
契約金は722万ドル(約12億円、ドラフト2位指名選手史上最高額)でした。
2024年の大型契約延長
総額:2億8,870万ドル(約430億円)
契約期間:2025〜2035年シーズン(11年間)
平均年俸:約2,625万ドル(約40億円)
ボビー・ウィットJr.の使用道具|バット・グローブ・スパイクの詳細
ボビー・ウィットJr.が使用する野球道具をご紹介します。
バット
Victusのバットを使用しています。
バッティンググローブ
アンダーアーマーのバッティンググローブを使用しています。
グローブ
Wilsonのグローブを使用しています。
スパイク
アンダーアーマーのスパイクを使用しています。
筆者の視点|高いリーダーシップも魅力
入団時から大きな期待を背負っていた彼ですが、その期待に見事に応える順調なキャリアを歩んでいます。
ボビー・ウィットJr.の最大の強みは、守備負担の大きいショートというポジションを守りながら、優れたバッティングと走力を発揮できる点だと思います。
若い選手でありながら、インタビュー動画などからも非常に成熟した人間性がうかがえます。予算に制限のあるカンザスシティ・ロイヤルズが11年という長期契約を結んだのは、プレー面だけでなく、その人間性も含めて評価してのことでしょう。