今回はMLBのテキサス・レンジャーズに所属するマックス・シャーザーについてご紹介します。
シャーザーのプロフィール
マックスウェル・M・シャーザー(Maxwell M. Scherzer)は1984年7月27日生まれでアメリカ・ミズーリ出身です。2024年現在、MLBのテキサス・レンジャーズに所属する右投右打の投手(先発)です。背番号は31。「マックス・シャーザー」という表記が一般的です。
左右の目の色が異なる虹彩異色症(オッドアイ)を抱えておりシャーザーの右目は青色、左目が褐色です。本人はこれに誇りを持っており、優勝時のシャンパンファイトで両レンズがシャーザーの目の色に合わせたゴーグルを着用しています。ファンからは「ブラウン(ブルー)アイ」という愛称で親しまれてします。
仲の良い弟が自殺をしてしまい、シャーザー自身大変落ち込んだというエピソードがあります。
シャーザーのプレースタイル
160キロ近いフォーシームと大きく曲がるスライダーで三振を量産するピッチャーです。他の球種としてはチェンジアップ、カットボール、カーブがあります。
投球フォームにも特徴があり、かなりサイドスロー寄りのスリークォーターから投げます。
マイク・トラウトやダルビッシュ有投手ら現役選手からも高い評価を得ており、MLBのトップクラスの選手です。
シャーザーの成績
長年に渡り活躍を続けている選手なので、主な成績をピックアップして紹介します。
2003年のMLBドラフトでセントルイス・カージナルスから43位(全体1291位)で指名されましたが進学を選択しました。
2006年のMLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから1位(全体11位)で指名を受けプロ入りします。2008年にメジャーデビューしました。
2009年に先発ローテーションに定着しましたが、トレードでデトロイト・タイガースに移籍しました。移籍先のデトロイト・タイガースでも先発ローテーション投手として活躍を続けます。
2013年には開幕13連勝を記録するなど好調を維持し、最終的に32試合に登板し21勝3敗、240奪三振、防御率2.90、WHIP0.97と圧巻の成績を残しました。最多勝利投手とサイ・ヤング賞を受賞しました。
2014年シーズンは33試合に登板し18勝5敗、252奪三振、防御率3.15、WHIP1.17で2年連続最多勝利投手に輝いています。
2015年にはFAでワシントン・ナショナルズに移籍しました。
2016年シーズン、MLBタイ記録の1試合20奪三振を記録するなどの活躍を見せました。34試合に登板し20勝7敗、284奪三振、防御率2.96、WHIP0.97という成績で最多勝とサイ・ヤング賞を獲得しました。
2017年の第4回WBCのアメリカ代表に選出されていましたがケガで出場を断念しています。シーズン開始には回復が間に合い、31試合に登板し16勝6敗、268奪三振、防御率2.51、WHIP0.90という好成績をおさめ、最多奪三振とサイ・ヤング賞を受賞しています。
2018年シーズンは33試合に登板し18勝7敗、300奪三振、防御率2.53、WHIP0.91で最多勝と最多奪三振を獲得しました。
2021年シーズン途中にトレードでロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。この年30試合に登板し15勝4敗、236奪三振、防御率2.46、WHIP0.86でした。シーズン終了後にFAとなりニューヨーク・メッツへ移籍しました。
2022年は23試合に登板し11勝5敗、173奪三振、防御率2.29、WHIP0.91でした。
2023年はシーズン途中にトレードでテキサス・レンジャーズへ移籍しました。この年27試合に登板し13勝6敗、174奪三振、防御率3.77、WHIP1.12でした。
最後に、これまでのシャーザーの主な記録などをまとめてみました。圧巻の成績ですね。
- 4度の最多勝
- MLBタイ記録の1試合20奪三振
- 3年連続最多奪三振(2016〜2018年)
- 通算3000奪三振
- 3度のサイ・ヤング賞受賞者
- 両リーグサイ・ヤング賞受賞者
- オールスター選出8回
- 10年連続2桁勝利
シャーザーの契約、年俸
2021年にニューヨーク・メッツと3年1億3000万ドル(約143億円)で契約しています。その後2023年にトレードでテキサス・レンジャーズへ移籍しましたが、契約の大部分はニューヨーク・メッツが負担しています。
シャーザーのグローブ
シャーザーはローリングスのグローブを使用しています。
全く同じモデルは見つからなかったので、日本で購入できるものの中からデザインが近いジャスティン・バーランダーモデルをご紹介します。
シャーザーのスパイク
シャーザーはナイキのスパイクを使用しています。